レンズの由来についての豆知識

 

[2014.05.19]


レンズの発明は13世紀頃、ロジャー・ベーコン(1234~1292)が文字の上に拡大鏡を置いて、拡大してみたのが最初とされています。
私たちが何気なく使っている ”レンズ” という言葉は、実は拡大鏡の凸レンズがレンズマメの種子の形に似ているので、これを ”レンズ” と呼ぶようになったからなのです。

レンズマメって

レンズマメはラテン語では lens、ギリシャ語では phakos、ドイツ語では linse、英語では lentil(古語では lens)。水晶体は英語で lens、無水晶体を aphakia といいます。
どちらも語源はレンズマメの種子の形から由来していることになります。
学名は Lens culinaris または Lens esculenta といい、6種ほどありますが、種類としては数種の品種があり種子の色や大きさが違います。
緑褐色、オレンジ色、トラフ模様などいろいろです。
種子の大きさは6ミリ~9ミリぐらいで扁平な形をしています。
私たちになじみのソラマメや大豆とは大分違った種類で、植物学上日本では野草のカラスノエンドウ(小型のマメ科の植物で、子供がよく豆のさやで草笛を作る)に近い種類です。
種子の形は写真のように扁平で別名を扁豆、ひらまめとも言います。
なるほど凸レンズの形にそっくりで、レンズの言葉の由来がよくわかります。
レンズマメ